INTERVIEW

佐渡ビジネスコンテストでは、参加者が様々なビジネスモデルを提案し、その優劣を競い合います。

優秀なビジネスモデルと認められると補助金やフォローアップが受けられるため、起業を目指す方にはこの上ないチャンスです。

実際に佐渡ビジネスコンテストに参加され、見事入賞を勝ち取られた方々のインタビューをぜひご覧ください。

株式会社SAKAMA

代表取締役   柴田 壮潤さん

佐渡ビジネスコンテスト2021

受賞されたビジネスプランをご紹介ください。

全国の魚介を購入できるBtoC向けサカマアプリの開発と運用

消費者及び飲食事業者が産地から直接鮮魚を買えるアプリと漁師や漁協などの販売者向けアプリを運営し、持続可能な鮮魚流通プラットフォームを提供しています。
弊社は、一般消費者や飲食店及び鮮魚店などが漁師や漁協などの産地から直接鮮魚を買える「サカマアプリ(一般消費者向け)」と「サカマ市場(飲食店や鮮魚店向け)」を運営しています。

鮮魚の産直プラットホーム
収益モデル
参加プレイヤーのメリット

また、鮮魚の販売者である漁師や漁協が受注管理できる「サカマウルアプリ」も運営し、今後全国の水揚げ情報を把握できる機能も実装していきます。こうして消費者と産地を直接つなぐ新しい鮮魚流通のプラットフォームを提供しています。

サカマアプリ
サカマウルアプリ

また、その他の既存事業として、スマートフォンアプリの受託開発、業務委託や、飲食店向けの食材管理システムの開発、運用を行なっています。

佐渡ビジネスコンテストへ応募したきっかけを教えてください。

まず、おなじく佐渡ビジネスコンテストへ応募しようとされていた知人から、補助金のある本コンテンストがあることを聞きまして、非常に興味を持ちました。弊社は水産業の方もやってますので、佐渡のような地域であればマッチするなと思いまして、NEXT佐渡にもご紹介いただき応募させてもらいました。

飲食店向けがメインの事業でしたが、やはり現状このコロナ禍で飲食店がどんどん休業してしまう中、一般消費者向けの事業を拡大していきたいと思っていました。チャレンジできる新しい場所があればと考えていたタイミングで、チャレンジしやすい本コンテストを知ったことも応募のきっかけになりました。

コンテスト本選審査へ進まれる中で課題などはありましたか?

佐渡は訪れたことがなかったので、現実的にどういったことができるのか、どういうニーズがあったりだとかを調べるということが必要でした。実際に佐渡へ訪れて、現地の方にお話を伺ったりし、具体像をつかんでいくことを行なっていきました。
若い方達が働ける場所を作りたいという想いも当初からあり、補助金事業のコンセプトである、地域の方の持続的雇用や産業の活性化などにマッチするように、ビジネスプランの方向性をチューニングしていきました。

本社以外で初めての事業拠点になるので、具体的なイメージを固めるのに苦労しましたが、Next佐渡などの協力もあり、比較的スムーズに本選審査へ進めることが出来ました。

コンテスト後のNEXT佐渡のフォローアップなど、その印象や感想を教えてください。

受賞後も物件をどこに作るのかなど、地域の情報についてサポートいただきました。また、コンテスト応募に際しても、NEXT佐渡のメンバー方に計画書へのご意見をいただき助かりました。NEXT佐渡のメンバーの方達は、忌憚なくざっくばらんに、本音ベースでお話ができる方達で、こちらの想いや意図を申請書に落とし込むところにもアドバイスいただけました。
積極的に島外からの起業家を受け入れられている方達なので、こちらが構えることもなくスムーズに入っていくことができました。

なぜ佐渡で事業を展開されようと考えたのでしょうか?

SAKAMAのビジネスプランとしてもプラスになる思えるところを佐渡に感じました。魚が多く水揚げされ水産資源が豊富にあるので、SAKAMAのビジネスプラットフォームをチャレンジしていくには最適な場所だと思いました。
また今後、港や漁師さんなども絡めたコンテンツを作っていきたいと思っていまして、港がすごく近かったり食材が豊富にあったりする点が、非常にマッチしていると感じたところもありますね。
漁師の方や関わってくださる行政や民間の方達の熱量も高く、前向きな方達が多くいらっしゃるので、そういう点でもすごく良い環境だと思いました。

佐渡で事業展開することのメリットや魅力とは何がありましたか?

佐渡の漁師さんや生産者さんにお会いしていく中で、これまで知らなかった事業を発掘できることがあり、とても興味深く感じていますね。甘海老を生きたまま送れる技術・仕組みであったり、それを活用した食育の企画を行ったり、お寿司屋さん向けに販売をしていたりとか。
佐渡の方達が活発にチャレンジされているので、相乗効果も期待できるような印象を持っています。1年目は準備期間としてそのあたりも含め仕込みを進めている段階ではありますが、2年目からは地元の方達の事業との連携なども形にしていきたいと考えていますね。

また、行政の方から積極的に、組合さんや事業者さんなどをご紹介いただけるので、非常にありがたく感じていますし、事業を進めていく中でスピード感を持ちやすい環境だと感じています。佐渡の皆さんは「こういうことをする人がいる」といった情報を積極的に教えてくれますし、人を繋いでくれたりもしますので、非常にありがたいところですね。
事業者目線でお話できる方達が多くいらっしゃって、前向きなお話がしやすいところもとても良いなと感じています。

最後に、これから佐渡ビジネスコンテストに応募される方、
または応募を検討されている方へのメッセージをお願いします!

佐渡はとても良い場所で、ポテンシャルも高いと感じています。もっともっといろんなことができるところだと思いますので、ぜひ一緒に新しい可能性にチャレンジしていただける方が増えるといいなと思っています。そういう方がどんどん佐渡ビジネスコンテストに応募していただけると嬉しいです!
私のときは拠点の物件を探すのに少し苦労しましたが、現在ではインキュベーションセンターが各所に出来ていますので、事業も始めやすくなっていると思います。

応募にあたっては、事業への強い想いとともに、そのビジネスプランを佐渡でする理由や、佐渡だからできる理由などを、明確に伝わるよう準備されることが大事だと思います。また、事業としての実現可能性や成長性などについても、できるだけ解像度あげて臨まれると良いと思います。

すでに佐渡には、いろんなことをされている多様な業種の方が集まっていらっしゃいますが、これからもより広いジャンルの方たちがこられると佐渡はどんどん面白くなっていくと思います。
個人的には、食関係の方の応募を期待しています!一緒に佐渡を盛り上げていきたいですね!